入管情報2025.01.20
連載【入国管理(上陸審査)の基礎知識】第4回:特定のビザ申請時に注意すべきポイント
入管情報2025.01.20
第4回:上陸審査で注意すべきポイント
短期滞在ビザ免除制度と上陸審査
日本は多くの国に対して短期滞在ビザを免除しています。この制度により、観光や商用目的で短期間日本を訪れる際にビザ申請が不要な場合があります。しかし、ビザ免除対象国であっても、以下の点に注意してください:
- 滞在期間: 短期滞在ビザ免除では、15日から90日以内の滞在が許可されます。滞在期間を超えると不法滞在となり、重いペナルティを受ける可能性があります。
- 上陸審査での確認: 滞在目的や期間を明確に説明できる準備が必要です。具体的には、以下を提示できるようにしましょう:
- 宿泊施設の予約確認書
- 帰国便の航空券(または予約情報)
- 訪問先の詳細
- 活動範囲の制限: 短期滞在では観光、商用、親族訪問などが許可されており、就労は認められていません。
短期滞在ビザ免除対象国の一覧や詳細情報については、外務省の公式ウェブサイトを参照してください。
短期滞在で査証が必要な場合の注意点
短期滞在ビザ免除制度の対象外となる国の国民は、事前に日本大使館または総領事館でビザを取得する必要があります。申請プロセスで以下の点に注意してください:
- 必要書類の準備: 主な必要書類は以下の通りです:
- ビザ申請書
- 有効なパスポート
- 滞在予定表(訪問する場所、日程、宿泊先を明記)
- 財政証明書(銀行残高証明や勤務証明書)
- 招聘状(親族訪問や商用の場合)
- 審査期間: ビザの審査には数営業日から数週間かかる場合があるため、渡航予定日から逆算して早めに申請を行うことが重要です。
- 入国時の留意点: ビザを取得していても、入国時の上陸審査で審査官により入国が拒否される場合があります。上陸審査での質問に正確に答えられるように準備をしてください。
在留資格認定証明書交付申請制度と上陸審査
長期滞在を希望する場合、事前に「在留資格認定証明書」を取得することが推奨されます。この証明書は、入国審査や上陸審査を円滑に進めるための重要な書類です。
- 申請者: 原則として、日本にいる受入れ機関(雇用先、学校など)または親族が代理申請を行います。
- 必要書類:
- 申請書
- 身元保証書
- 雇用契約書や学費支払い証明書など、資格に応じた補足書類
- 上陸審査での活用: 在留資格認定証明書を提示することで、長期滞在の正当性を証明でき、スムーズな入国が期待できます。
上陸審査全般で共通する注意点
上陸審査をスムーズに進めるためには、以下の点を意識してください:
- 必要書類の整備: 滞在先の住所、帰国便の予約情報、活動内容を示す書類を忘れずに準備しましょう。
- 明確な説明: 審査官に対して滞在目的や計画を具体的に説明できるようにしておくことが重要です。
- 正確な回答: 質問には正確かつ簡潔に回答し、曖昧な表現を避けましょう。
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