DNA鑑定講座2025.01.27
はじめてのDNA鑑定講座第2回 DNA鑑定のレポートの読み方
DNA鑑定講座2025.01.27
DNA鑑定レポートの構成
レポートは以下の項目から構成されています:
- ローカス(Locus): 鑑定で分析された染色体の部位。各ローカスには特定の遺伝情報があります。
- アレル(Allele): 各ローカスに存在する遺伝子断片の長さ。親から子に受け継がれる遺伝情報を表します。
- PI値(Paternity Index): 各ローカスにおける父親候補の一致確率を数値化したもの。
- CPI値(Combined Paternity Index): 全ローカスのPI値を合計して算出される総合的な一致指標。
親子関係を示すアレルの一致
DNA鑑定では、子どもが親から受け継いだアレルを確認します。例えば、子どものアレルが「12.1」と「18」の場合:
- 母親が「12.1」と「16」のアレルを持っている場合、子どもは「12.1」を母親から受け継いだことがわかります。
- 父親候補が「18」と一致するアレルを持っている場合、この父親候補が実父である可能性が高いとされます。
このように、DNA鑑定は各ローカスごとのアレル一致を基に親子関係を判断します。
PI値とCPI値の意味
PI値(Paternity Index): 各ローカスで一致する確率を数値化したものです。この値が高いほど、一致の信頼性が高くなります。
CPI値(Combined Paternity Index): 全ローカスのPI値を合計して算出される総合的な一致指標です。CPI値を基に父性確率(Probability of Paternity)が算出されます。
上の分析結果では、「検査対象の子どもの生物学的父親として、疑われる父親を否定することはできません。記載されたDNAローカスの解析結果に基づき、父性確率は99.9998%と計算されています。この父性確率は、未検査の無関係なランダムな男性(欧米系人口を基準)との比較によって算出されています(事前確率0.50と仮定)、と分析されています。これは、検査を受けた男性が欧米系の方であったためです。
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