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入管情報2024.02.29

「技術・人文知識・国際業務」ビザに関するガイドライン改定による専門学校卒業生への影響

入管情報2024.02.29

専門学校生の就職
「技術・人文知識・国際業務」ビザの改定と専門学校卒業生への影響(2024年2月29日)

2024年2月29日、出入国在留管理庁が「技術・人文知識・国際業務」の在留資格に関するガイドラインを改定しました。この改定は、特に専門学校卒業生が「技術・人文知識・国際業務」ビザを申請する際に大きな影響を与えるものです。この改定により、専門学校卒業生が取得しやすくなった「技術・人文知識・国際業務」ビザは、日本でキャリアを積もうとする外国人留学生にとって大きな前進です。

「技術・人文知識・国際業務」ビザの概要

「技術・人文知識・国際業務」の在留資格(ビザ)は、日本国内で高度な知識や技術を必要とする業務に従事する外国人が取得できるものです。例えば、エンジニア、通訳、翻訳、マーケティングなど、多くの専門職がこの「技術・人文知識・国際業務」ビザの対象となります。これまで、「技術・人文知識・国際業務」ビザを取得するためには、専門学校卒業生は専攻科目と実際に従事しようとする業務との関連性が厳しく審査されていました。しかし、今回の改定により、この基準が見直されました。

専門学校卒業生に対する「技術・人文知識・国際業務」ビザの緩和

特に、今回の改定では、専門学校卒業生が「技術・人文知識・国際業務」の在留資格、つまりビザを取得する際、専攻科目と業務の関連性についてより柔軟な判断が行われるようになりました。この改定は、文部科学省が認定する「外国人留学生キャリア形成促進プログラム」を修了した専門学校の卒業生が対象です。このプログラムでは、企業との実習や、日本社会に関する理解を深めるための教育を行っており、これを修了した留学生に対しては、より柔軟に「技術・人文知識・国際業務」ビザの申請が認められることになります。つまり、従来の厳格な基準が大幅に緩和されるということです。

認定校の概要と今後の展開

さらに、この「外国人留学生キャリア形成促進プログラム」を実施する専門学校は、文部科学省から厳格な審査を経て認定を受けます。2024年3月29日現在、全国で187校が認定されており、これらの学校の卒業生は「技術・人文知識・国際業務」ビザの申請において有利な立場に立つことができます。ただし、日本全国に約2,693校の専門学校が存在するため、認定校は限られています。今後、さらに多くの学校が認定を受ける可能性もあるため、今後の展開に注目が集まっています。

「技術・人文知識・国際業務」ビザ取得に向けた今後のステップ

「技術・人文知識・国際業務」ビザを取得するためには、専門学校での専攻内容と実際に従事する業務の関連性が重要です。これまで、この関連性が厳格に判断されていましたが、今回の改定によって柔軟な解釈が可能になりました。特に、認定を受けた専門学校を卒業した外国人留学生は、2026年以降に「技術・人文知識・国際業務」の在留資格を取得しやすくなると期待されています。しかし、すべての専門学校卒業生がこの緩和措置の対象となるわけではないため、注意が必要です。

まとめ

結論として、今回の「技術・人文知識・国際業務」ビザの改定により、外国人専門学校卒業生にとって、日本での就労ビザ取得のハードルが下がりました。ただし、ビザを取得するためには、専門課程の認定を受けた学校を選び、そのプログラムを修了することが必要です。この改定は、日本で働きたい外国人留学生にとって、キャリア形成の新たな道を開く重要なステップとなるでしょう。