定款認証2023.12.04
公証人による定款認証の見直しについて
定款認証2023.12.04
定款認証制度に関しては、現行の制度が起業家にとって一定の障害となっていることに多くの意見があり、現在、政府が見直しを検討しているところです。
起業の手続きをスピーディーかつ効率的に進めるための改善が求められています。
モデル定款の活用については、起業家の負担を軽減する手段として有効であるとの意見が多いようです。
ただし、モデル定款の提供方法や、これを活用する際の注意点、定款の適法性を確保するためのシステムの構築については慎重な検討が必要と考えられます。
また、モデル定款を利用することが、起業家自身の法制面やコンプライアンスに対する意識を低下させないよう、適切な専門家による指導や、政府からのガイダンスが必要でしょう。
デジタル化の進展を踏まえた議論も重要です。
デジタル技術を活用することにより、定款認証のプロセスを効率化し、起業家の手続きの負担を軽減することが可能です。
しかし、現状では電子手続きが完全に実現しているとはいえず、また、これをさらに推進するためのシステム開発や法整備が必要でハードルは高いものと考えられます。
スタートアップ支援という視点から、会社法上の適法性を保ちつつ、起業家の利便性を高めることが重要です。
モデル定款の有効活用やデジタル技術の導入によって、起業プロセスを簡素化し、スピードアップすることには賛成するところであります。
株式会社の設立で、発起人1人、取締役1人の場合で、定款自治による工夫を何もしない組織形態をとるモデル定款が使えるケースにも、公証人による定款認証が必要(コストも5万2千円ほど)とされている現状は、少なくとも早急に見直されるべきと考えます。
松村総合法務事務所
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